Forever with you
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その後、夕方まで俺等は仲良く話していた。
途中、愛良と楓は2人で帰っていった。
「―――――あいつ等、幸せそうだったな」
「本当。羨ましいなぁ」
「…あれぐらいで羨ましいのか?」
「えっ?」
「あれ以上にお前を幸せにしてやるよ」
俺の言葉に、頬を真っ赤にさせる梨乃。
「…もう幸せだよ。翔太と一緒に居れるだけで」
「病気の事とか、俺何も知らないけどさ。
絶対治るから。お前は何も心配しなくていい」
「…ありがとう」
梨乃の笑顔からまでも伝わる"ありがとう"
俺、何もしてないよ。
思ったこととかを言ってるだけなんだ。
"お前を幸せにする"とか、
大好きな人に言うのは当たり前なんじゃねぇの?
「…それは俺の台詞だ」
「えっ?」
「一緒に居てくれて、ありがとな。
俺、お前じゃないと駄目だって気付くの遅すぎたんだ...」
「――――それは私だって一緒だよ。
…私と翔太は、2人で1つなんだよ」
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