Forever with you
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追いかけたとは言っても、梨乃の姿はもうなかった。




「あいつ...足速いな…っ
どこ行ったんだ??」






"屋上にいるから急いで"



----また...聞こえた。

誰なんだよ...!?





「…くそっ」


俺は屋上に向かった。




【ガチャッ】





「――――――梨乃!!!」


屋上には、頭の中で聞いた通り梨乃が居た。


俺の声がした事は気付いたはずだ。
だけど、俺のほうを振り向こうとはしなかった。




「…」

「嘘をついたのは謝るよ...ごめんな...
でも...本当の事なんだ...」

「…」





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