Forever with you
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「―――――落ち着いた様子ですね。
取り敢えず、安心して下さい」
あれから俺は先生を呼んできた。
先生が言うには、梨乃は落ちついたという。
梨乃は静かに寝息をたてて、寝ていた。
「――――良かった..
…先生、梨乃の病状はどうなんですか?」
「…昨日の夜にとったレントゲン写真を見てくれるかな?」
先生は俺にレントゲン写真を見せる。
「…分かるかな?」
「…また..白くなって..る...?」
「うん...
また病状が悪化してね...」
嘘だろ..
この前より、遥かに肺部分が白色の霧みたいなのに包まれていた。
「この前も言ったとおり..
…余命2週間...です...」
「…もう、治らないんですか...?」
「今の技術では...不可能です」
「外国とか行っても...?」
「…難しいです。
でも、手術を受けることはできます」
えっ…?
「手術!?」
「…極めて難しい手術になる...
この手術を受けて、生き延びた人は...世界で数名なんだ」
何だ...それ...
「金本さんがこの手術を受けて成功する確率は...
3%...でしょう」
手術を受けて死ぬ確率は、
97%。
ふざけてんのか、って真面目に思った。
「…手術以外で治る方法はもうないんですか?」
「…もう、ありません。
…言いづらいですが...
いつ亡くなるか分からない状態です」
「!?」
「もしかしたら...1週間後になるかもしれません。
…明日の可能性も、十分にあります」
「…」
「――――できるだけ、一緒にいてあげてください。
…それでは」
"明日、梨乃は死ぬかもしれない"
俺の頭の中は、この言葉しか浮かんでこなかった。
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「―――――落ち着いた様子ですね。
取り敢えず、安心して下さい」
あれから俺は先生を呼んできた。
先生が言うには、梨乃は落ちついたという。
梨乃は静かに寝息をたてて、寝ていた。
「――――良かった..
…先生、梨乃の病状はどうなんですか?」
「…昨日の夜にとったレントゲン写真を見てくれるかな?」
先生は俺にレントゲン写真を見せる。
「…分かるかな?」
「…また..白くなって..る...?」
「うん...
また病状が悪化してね...」
嘘だろ..
この前より、遥かに肺部分が白色の霧みたいなのに包まれていた。
「この前も言ったとおり..
…余命2週間...です...」
「…もう、治らないんですか...?」
「今の技術では...不可能です」
「外国とか行っても...?」
「…難しいです。
でも、手術を受けることはできます」
えっ…?
「手術!?」
「…極めて難しい手術になる...
この手術を受けて、生き延びた人は...世界で数名なんだ」
何だ...それ...
「金本さんがこの手術を受けて成功する確率は...
3%...でしょう」
手術を受けて死ぬ確率は、
97%。
ふざけてんのか、って真面目に思った。
「…手術以外で治る方法はもうないんですか?」
「…もう、ありません。
…言いづらいですが...
いつ亡くなるか分からない状態です」
「!?」
「もしかしたら...1週間後になるかもしれません。
…明日の可能性も、十分にあります」
「…」
「――――できるだけ、一緒にいてあげてください。
…それでは」
"明日、梨乃は死ぬかもしれない"
俺の頭の中は、この言葉しか浮かんでこなかった。
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