Forever with you
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「翔太ー!そっちの取ってくれー」

「…」

「翔太!そこの袋取ってくれ!」

「…」




何も、聞こえない。

嘘のように聞こえなかった。



今はバイト中であるに関わらず、俺は暗闇の中で1人、さまよっていた。




「翔太!?聞いてんのかよ!」

「―――――」

「…お前、ちょっとここで待ってろ」


雄大が俺に何かを言っていたのは分かったけれど、はっきりは分からなかった。

俺は魂が抜けたようにバイトをしていた。




「…翔太!
もう今日は上がっていいって言ってたから帰ろうぜ」

「…」

「…行くぞ」


雄大が無理矢理俺を歩かせる。
そして、少し離れた所で言った。




「――――何があったんだ?」


その声だけは、はっきりと聞こえた。




「…っ」

「…梨乃ちゃんのことだろ?
…話せるか??」


雄大には、こんなにも優しくしてもらっている。

隠す理由なんてないと思って、俺は素直に言った。




「…あいつ...いつ死ぬか分かんねぇって...
昨日..言われた...」

「!?」


雄大は驚きを隠せない様子だった。
当たり前だろうな。




昨日まで、あんなに仲良く話していたんだ。




それが今日になって突然そんなこと言われたんだもんな...




「…治んねぇの...?」

「…治ったら、どれ程幸せだろうな...」

「――――っ」


俺自信も、もう壊れそうだった。






これ程までにも"怖い"と思ったことはあるだろうか。




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