Forever with you
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「 先輩、あと1つだけ付き合ってもらっていいですか? 」

「 いいけど...? 」



彼女について行って、着いた場所...

それは、墓だった。





「 ...なんで、こんな所に... 」

「 勝手で本当に申し訳ないです... 」



そう言って、彼女は俺に頭を下げてきた。




「 いや、別に...大丈夫だけど...。
用件は何なの? 」


そう俺が言うと、彼女はまた悲しい顔をした。









「 ...弟に、プレゼントを渡しにきたんです 」



俺は、その言葉を聞いたとき...
全てを理解した。






彼女は、静かにある場所に向かっていく。

そして、1つの墓の前で止まった。




「 亮太….――――――― 」

金本の弟は...亡くなっていたのか...?




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