Forever with you

「 何だよ、お前がこんなのつけるの珍しいな 」

「 …うるせーな。返せよ 」


…これは、梨乃からもらったもの。

"野球のキーホルダー"


俺の宝物って言っても、おかしくはなかった。



「 …あれ?
お前、小学校の時野球やってたって言ってたっけ? 」

「 まぁな 」

「 …お前、高校で野球やんねぇの? 」

「 断られたんだよ。
"不良が入ったら部活にならない"ってな 」

「 んだよそれ…
大体、もうお前不良じゃないじゃん 」

「 …! 」


確かにそうだった。

もう髪の毛だって服装だって、校則通りだった。

どう見ても、不良には見えない。



「 んー…やってみっかな、野球 」

「 やれよ!
応援してっからよ 」


野球部...

頑張って、やってみよう。




.