ある夏の空

５日前

事件の５日前．．．
私はいつもの通学路を歩いていた。
「いい天気だな。」なんてぼやいてみた。今日は雲１つないいい天気だった。校門前の所で後ろからいつもの声がした。
「あ〜おちゃ〜ん！！」
声の主は小雪。フルネームは高瀬小雪。同じクラスだ。私とは違って可愛いし、頭がいい。
小雪の隣に村井歩美と渡辺笑美がいた。私は、愛想良く手を振った。それからは４人で仲良く教室まで行った。昼休み、私は歩美、小雪、笑美の４人でご飯を食べていた。
「なんか面白い事ないかな〜？？」
笑美がいきなり言った。
「どうしたの？笑美？」
歩美が聞いた。
「別にー。なんか面白いことないかなって思って．．．。例えば誘拐殺人事件とか。」
「え〜、物騒だよ〜！そんな事が起きたら、最初の被害者は笑美ね。 」
「ええ〜！！ひ、ひどいよ〜！！」
小雪の一言でみんな爆笑した。