~綺姫×美龍総長~Ⅱ
「この世で一番卑怯で最低な男だよ」

「・・・・・・」

「人を何人も殺してきた」

「・・・・・・」

春奈は必死で涙をこらえてる。

それを見るたんびに胸が苦しく縄で縛られているような感覚。

「そんな兄貴を親は見捨てた。当然私も捨てられた。」

「・・・・・・・」

「兄貴は暴れて一回少年院に入ったんだ。あれは私にとって地獄のような生活だったよ。」

「・・・・・」

「周りからの視線。あれは今でも覚えてる。どーしてだろうな人ってなんだかんだ言っても自分の身を第一に優先してる。「かかわりたくない」 「アイツは死神だ」 「アイツも兄貴と一緒に年少に一生入ればいいのに」  「ここが汚れる」とか言って避けるんだぜ?んなら関わんなよって話だよな」



「春奈さん・・・・」


「春奈・・・・・。」

涙がぽろぽろと止まるのを許さない。


「だから私はアイツの元を離れてくらした。」
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