~綺姫×美龍総長~Ⅱ

「それがここだった」

「・・・・・・・」


「族の総長になり、樹梨と会った。運命かもな」

「は・・・・るな」

「楽しい時間を過ごしていた。でもそれは長くは続かなかった。   その日は樹梨と倉庫に向かっていた。そしたら倉庫の中に仲間全員倒れてたんだ。本物の地獄に居たような感じがした。」

「・・・・・・」


「仲間は次々来る救急車に乗って病院に運ばれた。仲間をやったのは、兄貴だった。私のせいで仲間に痛い思いをさせた。だから、兄貴に会いに行った。自分なりの筋を通すために。でもすぐには見つからなかった。何日間走り続けたんだろうな。」



「・・・・・・」


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