~綺姫×美龍総長~Ⅱ

「最終的には倉庫に来ていた。でも兄貴は待っていたかのように倉庫に現れた。

 「よお元気にしてたか?」って。どんどん私に近づいてきた。私は一発兄貴を殴った。

 「なんでこんな事するんだよ」って言ったら「お前は一生俺からは離れられない」って

  言ったんだ。その言葉に恐怖を感じた。このままだと私どーにかなっちゃうんじゃないかな?って。」



笑っている。春奈が話しながら笑っている。それがとても怖いのはなぜ?


「兄貴は倉庫からスタスタと出ていった。一言を置いていき。「お前の仲間?弱いな。あんなぐらいで〝死〝ぬなんてな」って動けなかったよ。笑いながら去っていったよ。

 なんであんなのが兄貴なんだろって。」


「・・・・・・」


「私は総長を降りた。もう誰も傷つけたくなかった」


「そうか・・・・」


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