〔完〕 うち、なでしこになるんだから
微妙な学校生活
三階にある二年生の普通教室。
“2-1”と書かれた看板が見えた。
引き戸が開いてたから、珠理はそのまま入る。
その場にいる者からの反応はない。
――はあ。――
心の中でため息をつく。
――さっきは幸せだったのね。――
憂鬱な時をまた過ごさなくてはならないと思うと、思わず嘆いてしまう。
学校では珠理は本当の自分を隠してる。
性格だけではなく夢だって。
『なでしこになる。』
っという夢を。
学校の友達は、女の子がサッカーやることを理解してない。
仮に夢を言ったら、
『そうなんだ。がんばって。』
『珠理が出る試合、絶対応援するからね。』
という感じで、プラスなことを言ってくれる人は、絶対いないと思っている。珠理の頭の中では。
『男と一緒にやっているの。モテるため?』
という感じで、マイナスなことを言う人しかいないと思っている。学校の友達の場合。
今は男の子と一緒にサッカーしてない。女子サッカーチームに入ったから。
だけど、小学生の時は男の子に交じってサッカーをしていた。それが原因でいじめられていた。
“2-1”と書かれた看板が見えた。
引き戸が開いてたから、珠理はそのまま入る。
その場にいる者からの反応はない。
――はあ。――
心の中でため息をつく。
――さっきは幸せだったのね。――
憂鬱な時をまた過ごさなくてはならないと思うと、思わず嘆いてしまう。
学校では珠理は本当の自分を隠してる。
性格だけではなく夢だって。
『なでしこになる。』
っという夢を。
学校の友達は、女の子がサッカーやることを理解してない。
仮に夢を言ったら、
『そうなんだ。がんばって。』
『珠理が出る試合、絶対応援するからね。』
という感じで、プラスなことを言ってくれる人は、絶対いないと思っている。珠理の頭の中では。
『男と一緒にやっているの。モテるため?』
という感じで、マイナスなことを言う人しかいないと思っている。学校の友達の場合。
今は男の子と一緒にサッカーしてない。女子サッカーチームに入ったから。
だけど、小学生の時は男の子に交じってサッカーをしていた。それが原因でいじめられていた。