〔完〕 うち、なでしこになるんだから
リフティングとは、サッカーボールを手以外の体の部分を使って、できるだけ地面に落とさないように打ち続けること。
今は、両足の太ももの中ほどで、ボールを打って、リフティングをいる。
―― 一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、・・・――
左右交互に、正確に、打ち続けている。
だいたい同じ高さになるように、打ち続けている。
このように、安定してボールを打ち続ければ、記録を伸ばすことを伸ばすことができるから。
そのためか、ボールを見る目は鋭い。少し、眉間にしわが寄っている。
ボールを打って、心の中で数を数えるのに集中しているからか。
そのほかのことは、今の珠理の頭の中にはない。
珠理の髪の毛先が顔に当たっても、その感触を感じない。
外は梅雨の大雨の雨粒が当たる音すら、聞こえていない。
それぐらい夢中になって、集中して、ボールを蹴っている。
もう、誰も邪魔することができない、はず。
今は、両足の太ももの中ほどで、ボールを打って、リフティングをいる。
―― 一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、・・・――
左右交互に、正確に、打ち続けている。
だいたい同じ高さになるように、打ち続けている。
このように、安定してボールを打ち続ければ、記録を伸ばすことを伸ばすことができるから。
そのためか、ボールを見る目は鋭い。少し、眉間にしわが寄っている。
ボールを打って、心の中で数を数えるのに集中しているからか。
そのほかのことは、今の珠理の頭の中にはない。
珠理の髪の毛先が顔に当たっても、その感触を感じない。
外は梅雨の大雨の雨粒が当たる音すら、聞こえていない。
それぐらい夢中になって、集中して、ボールを蹴っている。
もう、誰も邪魔することができない、はず。