〔完〕 うち、なでしこになるんだから
 その後試合は一進一退の攻防が続き・・・

 ぴぃ~~♪

 試合終了の長い監督の笛。

 紅白戦第二戦、一対ゼロで白チームの勝ち。途中危ない場面もあったが、珠理はまたも無失点に抑えられた。

「今日はこれまで。」

『ありがとうございました。』

 練習終了。時計の針は八時ちょうどを指している。

 学年関係なく後片付けする。ゼッケンやボールの回収と数の確認、芝生の状態点検など。
 その際中に、監督から呼び出され、プレーのアドバイスを受けた人もいた。

 最後にサッカー場を照らしてた灯りを消して、珠理たち城崎ドルフィンガールズはサッカー場をあとにした。


 猛ダッシュで体育館へむかう。ボールを倉庫に入れてから、体育館に入った。

 皆、真っ先にロッカールームに入って、帰る支度をする。
 水筒に入ってるお茶を飲み、雨に濡れた体をタオルで拭く。

 支度が済んだらさっさと帰る人もいるもいれば、家から持参したおにぎりやパンを食べている人がいる。
 珠理は後者に入る。

  
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