Wild Rock
 さきほどフェンリルが蹴り倒されたAが、腰を抜かして三人が身につけているアクセサリーを見すえ、声を震わせた。

「魔、魔力制御装置!? そんなに力が…! いやそれよりも、なぜ敵対している神族の側についている!!」

 三人は顔を合わせて言った。

「俺、マリア好きだもん!」

「俺はマリアを抱いてみたいから」

「アタシは、そーねー。この二人のお守り役だからかしら?」


 ガウン!


 マリアがAに向けて銃を放つ。

「常々、言っているんだがな。気持ち悪いことを言うな! この駄犬共!」

 新しいタバコに火を点け、ムチをひと鳴きさせると、三人の顔が一気に青ざめる。

 文句を言いながら三人を調教し始め、助けられたシスターはメガネをかけ直し、慌てて止めに入った。

「もうやめてください! 可哀相じゃありませんか!」

 マリアは不機嫌なまま、止めてきたシスターを睨みつけた。


「ルーチェ?」

「あ? ……アマンダ、か?」


 二人はどうやら知り合いのような口調。
 そんな二人を、不思議そうに見つめるボロボロな三人がいた。

 
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