クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「そんなんで刑務所行きは嫌だ」
「この罪は重いゼ☆」
なんてったって一人の女の子を山田くん中毒にしたんだからな。
こりゃ大麻より有毒だ。
「ほら、行くよ」
「…あっ待ってー!」
まるでペットと飼い主みたいになってるけど、気にしなさんな!
山田くんの後をルンルン気分でついて行く。
ずーーーっと突き刺さってた女子の皆さんからの視線は、校舎を出てやっと無くなった。
「けっこー明るいねぇ」
夏だから日の時間が長いのか。まだ6時だしな。
数歩前を歩く山田くんの背中に、そう空を見上げて投げ掛けた。
返答はなーしっ!