クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
――――ガタンッ
椅子の音に横を見ると、松川くんが立ち上がってた。
「どうしたの松川くん」
「伊吹先輩ん所行ってくる。安心しろ、余計な事は言わないから」
松川くんは真剣な瞳でそう言い、教室を出て行った。
美喜ちゃんが体を離しまた椅子に座って、松川くんの後ろ姿を見送っていた。
「…松川、許せないのかもな」
「え?何が?」
「ん?こっちの話だよ」
何だろ…可愛い笑顔で流されてしまった。
松川くん、一人で大丈夫かな……。
窓の隙間から空を見上げると、雲1つ無い青空が広がっていた。
あたしの心も、これくらいスッキリしてくれたらいいのに……。