クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「俺は正面からぶつかります。先輩みたいに、器用じゃないんでね。じゃあ話はそれだけです」
松川はそう言い放ち、屋上を後にした。
スミレは悔しそうに、唇を噛んでいた。
「…何よ…皆して立本立本、柚希柚希って…」
馬鹿にすんじゃないわよ。
私が、今までどれぐらい努力して来たのかも知らないくせに。
……いいわよ。私は私のやり方で、聖を手に入れてやる。
絶対、柚希ちゃんには負けない。
まずは……
「…今度の、球技大会かな」
絶好のチャンスって所ね。
それまでに、聖へのアピールもしないと。