クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
へっ……?
仏頂面の山田くんの指が、間抜け面のあたしのおでこをデコピンした。
あたしはおでこを押さえながら、痛みも忘れて放心状態。
………今、何て言った…?
“簡単に諦めようとすんな”って……そう、言った?
………あたし、好きでいていいの―――…?
「…好きで、いていいんでしょうか…?」
震える声で尋ねて、山田くんをじっと見つめる。
何度合っても慣れない、山田くんとの視線。
「…好きでいたい?」
「…はい」
諦めるなら、と、無理せずに諦めようとした。
でもどうしても、いつになっても、この想いが消えてくれる気は微塵もしなかった。
きっと、このまま忘れるなんて出来ない……。
もしも許されるなら、山田くんを想っていたいです……。