クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「…や…まだ、くん…」
掠れた声で名前を呼ぶと、確かに目が合うこの人は、山田くんで。
……紛れもない、山田聖くん。で―――……。
「…あたし…リアクションの取り方が分かりません…」
「ぶはっ。素直に喜んでよ、そこはさ」
滅多に拝めない、山田くんsmile。
いつぶり、だろう。こんなに近くで見るのは。
……なんか、泣けてくる……。
「…っあたし…山田くんが好きです…っ」
「…ん。知ってる」
耳にこだまする、その澄んだ声も。
大きな瞳が半分くらいになる、その眩しい笑顔も。
いつもいつも助けてくれる、その逞しい腕も。
分かりづらいけれど、必ずそこにある優しさも。
全部、全部、全部、大好きです……。