クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


「…分かった。行かないから、手離してくれる?」


「はい。絶対良いことありますから」




良いこと?


小首を傾げる私に、手を離すと目を細めて微笑む。


…ちょびっとだけ、ドキッとしてしまった。




「…要くんて、女好きなんでしょ?」


「え?なんすか突然」


「聖に聞いたの。私も今話しててそう思った」


「ひっどいなぁ~」



少し困ったように、ケラケラと笑う。



「まぁ女の子は好きですけど」



あ、認めた。

あまりにもアッサリと肯定するから、可笑しくて笑っちゃった。




「フフフッ。認めた!」



< 194 / 401 >

この作品をシェア

pagetop