クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
戸惑い、訳が分からないって顔をする私に気付いたのか、
「聖は超の付く毒舌ですよ。聖=毒舌って方程式有名です」
そう言ってニッコリ笑ってくれちゃった。
私はポカンとして、遅い瞬きを数回。
けれど止まった脳みそは、なかなか再起動してくれない。
聖=毒舌?そんなバカな。あり得ないって。
だって、あの聖よ?
私に対してすごく礼儀正しいし、部活でも文句一つ言わず取り組んでる。
友達と話してるのを見ても、そんな毒舌なんて感じな……
「先輩、一言言わせてもらいます」
「……あっな、何?」
ボーッとしてたわ。
耳に届いた要くんのワントーン低い声に、ハッと引き戻された意識。
慌てて要くんを見ると、その真剣な表情にドキッとした。