クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


えっ……………。



目を見開いて、口をポカンと開けて、遅い瞬きの中で見えたのは、ほんのり赤い顔でボソッと呟く山田くんで。


あたしと同じこと考えてた………というかそれ以上!!!



「山田くん!」


「何」


「あの…もうこの胸のトキメキをどうしていいか分からないんですが!!」


「……うん、俺も」



えっ…………エェエエエエッッ!!!?


いつもの毒舌はどこに行ったんだい!?同意してくれたよ!!


何か今日の山田くん変!!



「あなたは山田くんのそっくりさんですか!?」


「…逆に会いたいね」


「じゃあ本物!?」


「他に何があんの」


「…です、よね…」



ということは…本当に本当に、今のズッキュンワードを言ったのは山田くん?


うそー……嬉しすぎて、何かまた泣けてきたよ。




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