クールな彼が好きすぎて困るんですが！！

　＊　＊　＊




「…え…」



伊吹先輩に全てを聞き、あたしは亀並みの瞬きをした。


うそ……山田くんが、えっ本当に…？



「聖には内緒ね？あの子カッコつけたがり屋だから」


「はっはい」



ふふっ♪と笑った伊吹先輩は、すごく大人に見えた。


……今さらだけど、伊吹先輩と要くん並ぶと美男美女～…。



色んな意味でボーッとしてたら、要くんが伊吹先輩の肩に腕をかけた。



「柚希ちゃん、聖に言っといてくれるかな」


「あっうん？何て？」


「“伊吹先輩は俺が狙ってるから手出すなよー”って」


「…っ！」


「ちょ、ちょっと！あんた何言ってんのよ！馬鹿じゃないの!？」



うわぁー…要くんダイタン。


赤い顔で必死に要くんを引き剥がそうとする伊吹先輩に、ニッコリ有無を言わせぬ笑顔を見せる要くん。



…あ、伊吹先輩大人しくなった(笑)。