クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
ダダダダーッと走って、丁度ゼッケンを着たところの山田くんに声を掛けた。
「山田くん!!」
「…え?あぁ、あんたか。どうしたの?」
「あっ…そのぉー…」
面と向かって言うとなると、あれだね。やっぱ照れるね。
振り返った山田くんは、モジモジと下を向くあたしと向き合い、じっと言葉を待ってくれてる。
あー…言わなきゃ。 聞かなきゃ!
「決勝戦のことなんだけど…っ!」
「あぁ、あんた賭けて勝負するやつね」
知っとったーーーーーーーっっ!!!
「ししし知ってたの!?」
「知ってたも何も、昨日言われたし」
えぇーっ!松川くん手、早っ!