クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
これが試合だったら、山田くん失格退場。
あたしをオーバーヒートさせた反則技で、あたしも棄権退場。医務室行き。
きっとこの熱は、-100℃の冷凍庫に入れられても冷ませない。
「それでは只今から、2年B組対2年E組の試合を始めます。両チーム整列」
コートの真ん中で、審判の先生が笛を吹く。
「じゃあ行くから」
「あっうん。えと…その…」
「……?」
言いたいことが、上手く言葉に出来なくて。
頑張って!じゃなくて。応援してるね!でもなくて。
そんなのは当たり前で、分かってることだから。
あたしが、伝えたいのは―――――…。
「ごめんなさい好きしか出て来ませんっ!!」
「…ぶっ。ははははっ!」