クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


――――ピーッ!



「B組2点!」



B組30点、E組25点…。


また、差が広がってしまった。



どんどんボールが動く。試合が止まらない。


パスをカットされたらし返し、ゴールされたら入れ返す。


一度でも瞬きをしたら、本当に置いていかれそうになる……。




「…残り、5秒!」




審判のその声に…心臓が大きく跳ね上がった。



B組32点、E組30点…。



ボールは……要くんだ!




「…聖…!」



要くんがボールを手放す。


その先には、山田くん……。




「…っ」



遠い。遠すぎる。


山田くんのいる位置は、スリーポイントゾーンよりも遥かに後ろ。



ゴールから……遠すぎる…っ!




「…っ、いけっ…」




山田くんがボールを手にする。


そして、高くジャンプした。





「…っ、決めろ山田くーーーーんっっっ!!!!」


< 243 / 401 >

この作品をシェア

pagetop