クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
――――ピーッ!
「B組2点!」
B組30点、E組25点…。
また、差が広がってしまった。
どんどんボールが動く。試合が止まらない。
パスをカットされたらし返し、ゴールされたら入れ返す。
一度でも瞬きをしたら、本当に置いていかれそうになる……。
「…残り、5秒!」
審判のその声に…心臓が大きく跳ね上がった。
B組32点、E組30点…。
ボールは……要くんだ!
「…聖…!」
要くんがボールを手放す。
その先には、山田くん……。
「…っ」
遠い。遠すぎる。
山田くんのいる位置は、スリーポイントゾーンよりも遥かに後ろ。
ゴールから……遠すぎる…っ!
「…っ、いけっ…」
山田くんがボールを手にする。
そして、高くジャンプした。
「…っ、決めろ山田くーーーーんっっっ!!!!」