クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
パシュッ…と小さな音を立て、その口に吸い込まれたボール。
ダンッと床に当たり跳ねた瞬間、一斉に歓声が沸き上がった。
…………はいっ…た………。
体中の力が抜けて、へなへなとその場に座り込む。
視線の先には、チームのみんなに囲まれ抱き締められ、笑顔を零す山田くんの姿…。
「B組32点、E組33点で、E組の勝ち!」
勝った……勝ったんだ……山田くんが……。
……勝った、んだ――――…。
「…っうぇ…」
何だろう。何なのかな、これ。
ホッとして、嬉しくて、それで…。
……涙、止まんないよぉ……。