クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
と、意気込んでるあたしの横で。
「…柚希ちゃんが単純でよかった」
「それがあの子の取り柄です(笑)。にしても、やっぱり伊吹先輩は説得が上手いですね」
「あはは、まぁね」
なーんて、伊吹先輩と美喜ちゃんが笑ってたなんて知らずに。
「…あ、でも。具体的にどう動いたらいいんだろ」
アピールするっても、あたしの頭の中に浮かぶのは“好き好き”って言いまくることだけで。
なんというか、それじゃダメそう…。
ポツリと呟くと、伊吹先輩がニッコリ微笑み、人差し指を突き立てた。
「ふふっ。それなら心配いらないよ!
海にはね、“水着マジック”ってのがあるの☆」
『…水着マジック?』
伊吹先輩以外、3人で首を傾げた。
何ですか、それは?