クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
何よ何よ。あんな女の子、ちょーっと可愛いだけじゃん。
…………いや、ちょっとじゃないか。
心の中でわめきながらも、でも優しい所も好き♥なーんて思ってるバカなあたしがいて。
つくづく、あたしは山田くんにベタぼれなんだろうと。
「…あ゙ぁーーーーーっっ!!!」
山田くんへの想いに浸っていたら、気付かぬうちに女の子が山田くんにボディータッチしてる!!
離れろ、離れろ、離れろーっ!!
山田くんに触っていいのはあたしだけなんだぞ!
「山田くんに触るなぁっ!」
―――ドカッ。
…………ん?
ジタバタ振ってた手が、何かに当たった。
首を傾げて振り返ると、そこにはまるで本物の鬼!?………じゃないかっぱ先生がいた。
あたしの振り回してた手は、かっぱ先生の顔に直撃したらしい(美喜ちゃん談)。
良い子のみんな!
周りを確認せずに、手を振り回しちゃいけないゾ☆