クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


そんな私に気付かず、要くんはニカッと無邪気な笑顔を見せる。



「約3日ぶりですけど…寂しかったですか?」


「…別に」


「あはは。相変わらず素直じゃないですね」



………!

要くんの一言に、ドキッと心臓が跳ね上がった。


……だって、図星だから。


毎日来ていた要くんが、ここ3日クラスに来なかった。


それが気になっていたのは事実で。


寂しい……訳でも、なかった。



「ま、そういうとこがいいんですけど」


「…へ?」


「ぶはっ。驚きすぎです」



ケラケラと笑う要くんに私は頬を膨らませた。


何だ、冗談か……。

あぁ、心臓が疲れる。



「…要くんは、楽しい?」


「はい?」


「その…私といて」


「え?当たり前じゃないですか。じゃなきゃ、こうして毎日来たりしませんよ」


「……っ」



どうしてそうサラッと、不安を取り除けるのだろうか。


要くんといると、胸が忙しくて仕方ない。


でもそれが何を意味するのか、怖くて目を背ける私はどうしたらいいのだろう。



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