クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「それどういう意味?」
要くんの正面に同じようにしゃがみ込み、ゆさゆさと腕を揺さぶる。
私が好きって言ったら俺もって。
そんなの本当に期待してしまう。
要くんも、私を好きだって。
「答えて。答えなさいよ要」
教えて。
あなたの気持ちが、私と同じだって。
わからせて。
余裕ぶって強がるくせに、ほんとはあなたが好きで好きでしょうがない私に。
「……好き、です。伊吹先輩が」
零れるように発せられた声は、弱々しくて可愛くて。
耳まで真っ赤な要くんを、本能のままに抱き締めた。
「女の子はみんな友達なんじゃないの?」
「…それ聞きます?」
「だって、夢みたいなんだもん」
「ははっ。…いや、そう言わないと自分が辛いから」
「……え?」
「…昔、大好きだった子に告白して。でも、この性格上信じてもらえなくてフラれたことがあったんです」
え………。