クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
そして到着しました1ーC!
ドアから中を覗き、小野田くんの姿を捜す。
あれ……いないなぁ。どっかに行……。
「…あれ、柚希さんっ!?」
「はいよ?」
名前を呼ばれたので振り返ると、そこには先程の男の子、つまり小野田くんが立っていた。
改めて見ると、案外背高いんだな。
「クラスに何か用ですか?」
「あ、うん。小野田くんを捜しに」
「あぁ、小野田を……って俺じゃないですか!!」
「Youノリツッコミ上手いネー☆」
親指を突き立てぐっ!っとポーズを取ると、小野田くんはあたふたし出した。
「え、な、何で俺に!?」
「さっきの手紙、あたしてっきりあたしの友達宛の物だと思って受け取っちゃったんだ。だから、ムダに笑顔でごめんなさい」
「よくわからないことで謝られている?」
「…それから、小野田くんの気持ちには応えられません…ごめんなさい」
「…柚希さん…」
深く、深く頭を下げた。
あんなに想ってくれていたのに、応えられなくてごめんね。
あんなに想ってくれていたのに、気付かなくてごめんね。
あんなに想ってくれていたのに、忘れててごめんね。
色んな思いを込めて頭を下げると、小野田くんはより一段と慌て始めた。