クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「好きなんだ。俺と付き合えよ」
ゴミをゴミ置き場へ捨てた帰り道、弓道場の裏から聞こえた声。
ゴミ置き場からの通り道だから、自然とその人影が見えてしまう訳で。
どうしよう……でもここ通らないと教室戻れないし、この人達が居なくなるまで物影に隠れてよう。
盗み聞きなんてしたくないけど。……いや、ぶっちゃけ気になるけど。
そーっと物影から顔を出し、人を確認。
「…うわ……超キレイ…」
思わず漏らしてしまうほど、告白されている女の子はキレイな人。
サラサラの艶のある黒髪に、細くて白くて長い手足。
てか顔小っちゃ!人形かよ!?
世の中にこんな人いるんだなぁ――――…。