クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「悪い立本!今日一緒に帰れない!」
「へ?マジですか?」
「マジっす…」
申し訳無さそうに、頭の上で手を合わせたまま顔だけ上げる松川くん。
ありゃりゃ。ちょっと泣きそう?
「大丈夫だよ松川くん、気にしなくても~。それより何で帰れないの?何かあった?」
「それが………」
「うん?」
急に黙り込んでしまった松川くん。青年よ、どうしたんだい?
ツンツン、とおでこをつついてみる。
「…絶対、笑うなよ?」
「うん」
「実は………妹を歯医者に連れて行かないといけないんだ」
「…へ?」
妹を……歯医者さんに?
ポカーンと松川くんを見つめると、珍しく顔を真っ赤にしていた。
なにそれ可愛い!