クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


すると一部始終を見ていた美喜ちゃんが、何やら思い付いた様子で話し出した。



「ねー柚希、山田くんに送ってもらえば?」


「へ?山田くん?」



ヒョコッと横から顔を出した山田くんの名前。

唐突な提案に首を傾げる。



「松川が遅れないから、代わりに山田くんにさ。ついでに告白も出来るよ?」


「…!それ良いっ!」



ナイスアイディア♪美喜ちゃん天才!


興奮して立ち上がったあたしとほぼ同時に、隣の松川くんも立ち上がった。

表情は真剣そのもの。



「…どうしたの松川くん?」


「…立本、山田に告白すんの?」


「え?うん。玉砕覚悟でドカーンと」



まさに当たって砕けろ!



「…あ、そか……うん、頑張れよ…」


「?ありがとうっ!」



ニッコリ笑ってお礼したら、松川くんはあからさまに肩を落として、椅子に力無く座った。


?松川くん、何か今日変だな。





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