Level 36.
「今日は和食にしたけど、よかったか?」
意外な問い掛けが飛び出してきた。
「はい。 和食好きですから」
知ってる。 と言うように頷き、
「ここの大将、さっきの女将の旦那な? 俺の友人なんだ」
「あぁ、そうだったんですか。
だから女将さんと親しげにお話してたんですね」
「……あぁ、まぁそんなところだ」
なんだか含みを帯びているようで……。
疑問符が頭に浮かんだところに
障子の外側から声が掛かり、障子が開けられた。