Level 36.

「まったく……。
 勝手に個室に押し込めておいて、ごゆっくりって、なぁ?」



 そう言いながらも何故か微笑んでいるように見える表情は
 気のせいですか…。

 すでに自分の事を知っていたような口ぶりに少々の疑問を感じたが
 閉められた障子を見ている鬼柴田のとても優しい表情が



 胸に正体不明のざわつきを残す。


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