Level 36.

 食事を終えて、悠希の自宅まで送る道はもう何回通っただろうか。
 いつの間にかすっかり慣れた道になっている。



「今日のお店、すごくいいですね。
 最初は高級そうで緊張したけど、女将さんも気さくな方で
 お料理もすごく美味しかったです。 ご馳走様でした」



 マンション前に着いたところでいつものように柴田が助手席のドアを開け
 降りた悠希がいつものように御礼を言う。
 特に『藤原』を気に入った様子の悠希に柴田も嬉しかった。



「そうだな。 また行こう」

「はい。 おやすみなさい」

「おやすみ」



 嬉しそうに小さく微笑んでエントランスに入っていく悠希を見送り
 柴田は車を発進させた。


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