Alice-浮気女の決意-
「私ねぇ……うるさい奴は嫌いなのさ」
低い声でそう言いながら、その男に近づいた。
「なっ……」
少し睨みを効かすと、男は地面に座りこんだ。
腰でも抜かしたんだろう。
「ひぃっ…!!」
そして杖を振り上げるとこの様。
真っ青な顔しちゃって、かわいそうに。
「あんたにも眠ってもらおうかねぇ」
杖を振ろうとしたとき……
バキッ!!
あたしの体は地面に叩きつけられた。
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