K・C
 以前は各自保管しておくことになっていたらしいが、一部の歯科医の子息達が親の病院の技工士(歯の金属の被せ物なんかは歯科医に依頼された技工士さんが作ってることが多い)さんに作ってもらったのがばれたらしい。


 
 というわけで、私が皆との実習の「差」を縮めるためには何としても来週頑張るしかないということだ。


 
 まあ、セキ先生にちょっとばかしの慈悲の心があったようで良かった。

 私のせいでキョンまで被害を被っては何とも申し訳ない。


 
 キョンは例外を認められ、実習室の棚から制作中の石膏棒を取り出し、家で遅れを取り戻すことができた。


 ちなみに各項目ごとの検印も免除。来週ココまでって言われたトコまでをやってきたら、先生がまとめて検印をくれるらしい。


< 38 / 84 >

この作品をシェア

pagetop