彼氏は泣き虫、彼女は強虫。
「祐也くんか…。
うん、分かった!」
「え、祐也でいいよ…っ??;
同い年なんだし…;;」
「んじゃあ、私も結愛でいいよ??」
「え、それはダメ!
絶対ダメ。」
「え、なんで;;」
「だ、だって。。
結愛ちゃんの事を呼び捨てできる程、偉くないもん、俺!!」
なにを言ってるのだろうか、この子は…??
「別にさ偉いとか偉くないとかないじゃん??
私が呼び捨てでいいって言ってるんだから呼び捨てでいいの!…ね??」
「……う…ん、そこまで言うなら…;;」
また泣きそうになる彼。
なんでこんなに可愛いんだろ…??
「祐也可愛い過ぎ!」
「え??あ、うん……は?!
か、可愛い?!お、俺が!?」
「うん♪」
「んなっ?!男に可愛いっていっても、喜ぶ奴いねーぞ、絶対…;;」
………あ、そうかっ!
てっ…ん……??
「いやいや!喜ぶ奴いるって!!
オカマちゃんとか??」
「え、それって論外。。
って、オカマは置いといてっ!
兎に角!俺は可愛いって言われても、嬉しくないし…、
俺より、結愛の方が断然可愛いから…///」
語尾が小さくて聞き取りづらかったけど、
祐也は湯気が出てるんじゃないかって程、顔を真っ赤にしていて、茹でタコ状態になっていた。。
私も、祐也のがうつったのか、
顔が少し熱かった……。
私は一瞬こんなことを思った。
私の彼氏作りはこれで最後だって。
「祐也って、表情コロコロ変わって面白いね~♪」
「それって、褒め言葉なの??それとも、けなしてんの??
後者でないことを祈っとくけど…;;」
今度は焦っている。
「うーん、半分半分?
だって、さっきまで泣きそうで、次は焦ったり、笑ったり…??
忙しいね、祐也はww
そこが可愛いんだよ~」
「なっΣ
か、可愛い言うなぁぁーーー!!!!!」
それから、私と祐也はお昼終了のチャイムが鳴るまで、中庭のベンチで喋っていた。
中庭には私達二人だけだったから、結構話に集中出来たw
最終的には、祐也は私の事を結愛って呼び捨てにしてた!
一気に距離が縮まったなーって思う。。
彼氏かぁ…。