彼氏は泣き虫、彼女は強虫。





放課後、私は小さなあくびを一つしながら、帰る支度をしていた。




「結愛ー!」




………げっ、




「“げっ”てなんだよ?」




「……心の声を見透かした…??」




「アホか、お前は。。
はぁ、結愛って運動神経抜群、頭もいいのに、こう言う所ボケてるよな…??


天然なのかよ、お前のそれは。」




「黙れ、馬鹿晴飛。」




木村 晴飛(キムラ ハルト)。




一応幼馴染みらしい←




なにかとうざったい奴。。


こんな奴が幼馴染みとか、ありえん。
マジで!




「馬鹿とか言うなよ!
てか、今日見に来んの??」




「あー。
うん、悠花に命令口調で「絶対来なさい!」って言われたから;;」




「悠花??
あぁ、鳳 悠花(オオトリ ユウカ)な!


確かに、鳳って普通に大人しくしてたら、可愛い感じだけど、性格的に逆らったら何されんのか分かんねーもんなww!」




おぉ。
当たってるし…;;




「そー言う事なんです、ハァ↓」




「ハハッ!まあ、どんまいだなっ!!
んじゃ、そうと決まれば行くぞ!」




「あー、ハイハイ。」




私は、最低限の物を鞄に入れるだけ入れて、教室を出た。




あ……、
そう言えば、祐也今何してるんだろなー??




彼氏……??(今は正直、友達としか見れないけど。)


の状況が気になって仕方ないんだけど、
なんでなんだろ……??




別に祐也が珍しいだけだよね…??




あんな可愛くて、コロコロ表情が変わって、面白くて、男なのに泣き虫なのが…。




そうだよ……、
珍しいだけっ!!うん!




「オイ、結愛??
早くしろ!?」




「ごめん、ごめん;;
行こっか~??」




私達は、並んで教室から運動場へと向かった。





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