夏に、恋をした。


「なぁ…もう一回キスしていい?」


そう囁くと、杉宮は顔を真っ赤にしてボソッと答えた。



「一回だけでいいの?」



触れた唇から伝わる温度を感じて、

絡めた舌から伝わる想いを感じて、


甘いキスを堪能する。


俺にすがりつく杉宮が愛おしい。

息継ぎでわすがな隙間から漏れる甘い声は甘さを増やす。



好き、が伝われ。

杉宮にもう不安にさせないように。




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