夏に、恋をした。


悩む和樹をしばらく見る。

少し悩んだ後、和樹は吹っ切れたような顔をした。


「だれ?」


案の定、相手に失礼すぎる一言。

啓だからいいけど。


「小谷啓。あたしの幼馴染み。」


そう言うと和樹はふーん、と言いながら啓を見る。

啓も和樹を見る。


啓は背が高いから和樹を見下してるようにしか見えない。


二人はしばらく見あった後、同時に呟いた。



「負けねぇ」




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