夏に、恋をした。


「もっとしてほしい?」


そう聞くとさらに顔を赤くした。

「小谷を忘れるまでしてあげる」

そう言うと、雪乃は若干ためらった。


雪乃が自分からしたいと言うわけないか…。


そう思い、再び唇を重ねた。



さっきよりも甘く、情熱的に。



舌を絡ましていると、雪乃の膝から力が抜けた。


腰に手を回しつつ、唇を離す。


涙が浮かんだ目が扇情的に俺を見る。


< 238 / 258 >

この作品をシェア

pagetop