夏に、恋をした。


何か、よからなくこと考えてない…?




「雪乃」




「……え?」

今、雪乃って言った…?


「あたし…?」


恐る恐る聞き返すと、和樹はあっさり頷いた。


そして、人影がないところに入り、あたしを抱き締めた。



耳元に寄せられた口から囁かれる言葉。


あたしは泣かないようにこらえながら頷くことしかできなかった。




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