夏に、恋をした。


桜田は何も言わずあたしの横に立って先輩を見た。


「桜田ぁ!」


叫んだ先輩を見て桜田は軽く笑った。

そして、あたしの頭に手をのせた。

「!?」




「先輩、こいつ俺のなんで」




は、い…!?


お、お、お、俺のもの!?



いや、嘘だってわかりますよ、いくらあたしでも!



でも、あたしの為の嘘だよね…?


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