桜並木の下で 上 ~四月から九月~
「だって、付き合ってるんでしょ?」
「はぁ?俺、恋愛には無関心だって、言ってるだろ?」
冗談好きの言うことを信じられるわけが…。
「第一、律も奏も家に帰ったぜ?」
じゃあ、誰に会いに来たのかな。
「つか、お前さー。部屋の片づけくらいちゃんとしろよ」
「は?」
「ほら」
翼が指差した方には、私の服。ていうか、下着。
「バッ…見るんじゃないわよ!」
「見たくて見たんじゃねェ!」