桜並木の下で  上 ~四月から九月~






 でも、さすがに双子で行くなんてありえないから、奏くん以外。



 そのとき、もう一人がヘルメットを外した。



 銀色の短髪。



 細い鼻、


 くっきりした顎のライン。



 少しだけ日に焼けた、



 腰パン野郎。



「翼…」




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