桜並木の下で  上 ~四月から九月~




   寮。




「凛」



 私は、凛を呼んだ。



「なぁに?」



 凛は、使ってたドライヤーを止めて、洗面所から出てきた。




「奈美、どうしたの?」



「凛、私ね…」




 私は、今日のことを話した。



「へぇー、奈美、やっぱり翼のこと…」



 
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